インフルエンザ

19日あたりから、のどのイガイガ感があり、
風邪か、花粉症か、用心のため、マスクをして要に接していました。
ママは19日までタミフル服用期間で、感染力がまだあるか、
微妙なタイミングでした。
20日、用心のため(ママから要への感染予防の意味で)
ママに代わり、要の通院介助をして戻ると、
鼻汁は出るは、涙は出るは、だいぶ症状が顕著になったため
かかりつけの医院にて診ていただいたところ、
花粉症ではなく、軽い風邪との診断とお薬をいただくことになりました。
例え軽くても風邪とわかった以上、要の世話をママに引継ぎ、
昨日までママが使っていた隔離部屋に引き籠ることになりました。

なにかどっと疲れが出た気がして、布団をかぶり少し寝ていたら
なんと、今度は熱が出てきてしまい、夕方までには38.6℃に到達。
まあ、1週間の疲れかと思いそのまま寝ていましたが、
結局朝まで38℃以上をキープすることとなり、
さすがに朝、再度お医者様に行きました。
その結果、
「インフルエンザーA型陽性です。」
「予防接種しているんですが」
「感染の確率は下がりますが、感染することはあります」
というわけで
お約束のタミフル、下熱剤をいただくことになりました。

タミフルはもらったその場ですぐ飲みましたが、
下熱剤は少し様子をみてからと思い控えていました。
ママのインフルエンザがわかってから、色々調べたところでは、
そもそも熱が出るのは、免疫系がより活性化するための
重要な反応とのことでした。
であれば、せっかくの発熱、安易に下熱剤など飲んでは
ウイルス撃退の好機を逃す、と思ったのです。

医院から帰ってもしばらくは我慢して寝ていました。
悪霊退散!


悪霊退散!


悪霊退散!


悪霊退散!


だいぶ頭がふらつくので、
熱を計ったらなんと、
39.3℃

これならば下熱剤を飲んでも、
今体中でまさに体を張って働いていただいている、
マクロファージ、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、
リンパB細胞とそこから出動いただいて
いる、やおよろずの免疫グロブリンの皆々様にも
お許しを頂けるのではないかと思い、
そっと、1錠頂きました。

そうしたら、熱が下がる下がる、汗が出る出る。
バケツの水に浸したような着替えの洗濯を何度かママに頼み
次の日までにしっかり平熱になり、以降再発熱はなくなりました。

ここから問題となるのは、いつまで経ったら、
他の人への感染の危険性がなくなるかということです。
ママからの感染のケースでは、
ママは、2/15朝にインフルエンザ陽性と解りタミフル服用開始。
私は、2/19からのどに違和感感じ、
2/21朝にインフルエンザ陽性と解りタミフル服用開始。
インフルエンザの潜伏期間は12時間から24時間と言われていますから
2/19の一日前、2/18に感染した可能性あります。
これはタミフル服用開始してから4日目です。

インフルエンザ患者のウイルス排出に関して貴重な論文がありました。
日本感染症学会の、感染症学会誌 Vol. 78 No. 12 2004
「インフルエンザ院内感染対策―ウイルス排泄患者に対する
ノイラミニダーゼ阻害薬の使用と集団隔離」
東京都老人医療センター感染症科による事例です。
この論文によると、抗ウイルス薬投与後、迅速診断キット
(これはたぶん、通常医院などで使用するものと同様と思われます)
では84時間以降はウイルスが検出されなくなりますが、
PCR法という、極端に言えば一個遺伝子があれば
それを数百万倍に増幅して検出できる方法を使えば、
96時間経ってもまだウイルスの遺伝子が
検出されたとあります。
インフルエンザウイルス、なかなかしぶといですね。
また、この病院の患者の隔離期間の規定は3日間となっているようですが
実際には平均6日間となっているようです。
やはり医院でもらったタミフル5日分を飲みきるまでは、
家庭内と言えども隔離を維持したほうがよさそうです。

そんな訳で、今、要のお世話は全部、ママにお任せ状態です。
途中、ヘルパーさん、訪問看護のみなさん、訪問教育の先生、
訪問入浴のみなさんに来て頂いていますが、
ママの疲労は相当なもののはずです。
前の週、同じ状況でしたので良くわかります。
大きく違うのは、私は料理ができませんが、
ママはできることでしょうか。
先週は、ママには悲慘なものを色々食べさせ、
お腹の調子も悪かったみたいでしたが、
今週はありがたいことに、普通の食事を頂くことができ
だいぶ回復も早いのではないでしょうか。
こんなことをブログで書いていられるのもまあ
ママのおかげかもしれません。

今回のインフルエンザの教訓
・予防接種してもマスクなど感染防止には最善を尽くすべし。
タミフル飲み終わるまでは隔離を通すべし。


[コメント]
ねこみみねこみみ 2007/02/28 19:24
お久しぶりです。壮絶なインフルエンザ体験記、、大変勉強になりました。私も実家に風邪のウイルスを持ち込まないように気をつけてはいるのですが、最善を尽くさねばいけませんね。心しておきます。きっと要くんも心配してますよ。早く治るといいですね。お大事に。。。
star_duststar_dust 2007/03/03 10:01
ねこみみさん、こんにちは。インフルエンザはなんとか治癒したようです。タミフル5日分を飲み終えて会社にも行き、子供にも接し、1週間が過ぎますが子供や周りにインフルエンザの兆候なく過ごしています。やはり子供に感染しなかったのが何よりでした。私も家内も、熱が出る直前まで子供と接していたのですが、なんとか感染を免れました。ちまたで言われる、治りかけにうつるというのは、かなりあたっています。熱が出だすと自分でもつらいので、さっさと寝込みますが、熱が下がると動けるようになるので、じっとしていられず、ついふらふらと動き回り、他の人に感染させてしまうものと思われます。小学生、中学生など、普段飛び回っている子供達に熱が下がっても寝ていなさいというのはかなり酷な話で、学校閉鎖、学級閉鎖が多いのもうなずけますね。この時期、子供の多いところには行かないほうが無難かも知れません。