飲み物にとろみをつけるトロミアップV

トロミアップV
トロミアップV
息子が経管栄養に移行した大きな理由は、飲み込みがうまくできなくなったからである。
ものを飲み込むときには、気管に食べ物飲み物が入らないようにふたをする仕掛けが備わっているらしいが、のどの筋肉が弱くなり、ふたがうまく閉まらなくなったようだ。
具体的には、ものを食べたり、飲んだときに、むせる。
これが度重なると、気管から入った食べ物が肺に入り(これを誤嚥というようだ)誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)になる。
液状で流動性が高いものでは誤嚥をおこしやすく、流動性が低いどろっとしやものでは、誤嚥になりにくいこのへんのメカニズムはよくはわからないが、どろっとした流動性が低いものはのどのあたりで飛まつが発生しにくく、気管に入りにくいのかと勝手に想像している。

誤嚥の問題は、息子のような障害児に限らず、「老人介護」でも共通のようで、流動性の高いジュースなどにとろみをつけるものが市販されていて、「介護用品」を扱う店で買える。
トロミアップVはそのようなもののひとつで、箱のなかに小さな袋に小分けされていて、便利だ。